今回は韓国のアイドルファンが2009年11月から2010年1月までの3ヶ月の間に自らの血液を使って『血書』を作り、インターネットに掲載した事件を翻訳 (意訳あり) しました。
画像についてはグロ系が含まれていましたので、このブログでは全て削除しています。
気になる方は自力で探してみてくださいね。
2PMファンダムの経血血書事件
2009年11月28日夜、DCインサイドで発生した事件。
芸能人に向けたファンの心が度を超えて変質すればどんな結果を生むのかを如実に示した最初の事件である。
2PMギャラリー内で1人のファンが自分の経血で血書を書いたことを認証した。
認証写真を他のファンが絵だと言って信じてくれないかもしれないと、最初から自分の経血で汚れた下着まで認証してしまった。
当然ギャラリーは騒然となった。
ここにスレッド1位を逃したくなかった他のギャラリーが影響力のある席を奪還されるのを恐れ、ユーザーが大勢乱入して変書として申告した。
この緊急事態に対応するためにDCインサイド側はサーバーを丸ごと停止、これにより2PMギャラリーはしばらく動かなくなってしまった。
おかげで、そのギャラリーと同じサーバーを使ういくつかの無関係なギャラリーも一緒に停止した。
血書を認証したファンは自身のSNSで叩かれると『私はテギョンに捨てられた』と書いた。
ところが、このファンが過去に他のサイトとDCインサイドの某俳優ギャラリーで挑発的な行為をしていたことが分かった。
特に両方のコミュニティを行き来するユーザーたちは『ああ、あの子だったの?』という反応。
ちなみに、某俳優のギャラリーではこのファンについて『うんざりする』と。
その後、謝罪文を上げた後も『俳優の彼女と私生活を知らせる』と、事態を楽しむような態度を見せた。
『もっと酷い人も多いのに私にだけなぜそうするのか、魔女狩りだろ』というコメントを載せながら訴訟も起こすという態度を見せたが、度重なる叱責と悪質な書き込みに苦しみ12月1日に自身のSNSを閉鎖した。
ところが、そのファンが自分のSNSに悪質な書き込みをした人を名誉毀損で訴えると言った。
『DCにはもっと酷い物もたくさん上がってくる。勝手に記事化されて事が大きくなった』というのがその理由だ。
もちろん、経血で書かれた血書より酷い物が出たとしても、悪質なコメントは正当化出来ないため、そのような無概念は告訴が可能だ。
しかし、所属事務所もそのファンを訴えることが出来るということを忘れてはいけない。
当然、この事件の当事者を見るファンダムの視線は良くなかった。
メンバーの脱退事件のせいで怒りが沸いている時なのに、このような事件まで飛び出してしまえばもっと混乱してしまう。
しかも問題の血書を認証したファンが以前にもメンバーのSNSに見るに堪えないコメントを残していたことが知られ、ファンダムはさらに憤慨した。
過去には某俳優のサセンだったという事実まで明かされたそのファンは『自分はサセンではない』と話したが、結局事実が公開され自爆した。
そもそも上記の『私生活を知らせる』というコメント一つとってみても問題のファンがサセンではないというのは矛盾している。
そして血書の内容を見ると『あなたは私なしで生きられない』とあるが、これは完全な執着である。
問題のファンの言葉の中には『もともと便書として書こうとした』という内容もあった。
そして、2009年12月には『血書女のハッピータイム』という掲示板ができた。
文字通り血書女が管理するという意味だ。
その後、静かになったかと思いきやインフィニットに乗り換え、インフィニットギャラリーでも悪質なコメントを呼び込んでいる。
この事件以後に発生した血書事件も考えてみれば、スターに対するファンの過激な心が知られて問題になっただけでなく、アイドルファンダムに対するイメージまで失墜させるのに大きく一助した事件だと言える。
それにもかかわらず、10年以上が過ぎた2020年以降も極端なファンについての問題は解決されていない。
エムブラックファンダムの動脈血書事件
経血血書事件に続き、アイドルに向けた過激な心の極致を見せた事件。
2009年12月9日、エムブラックファンのコミュニティに広がった1枚の写真が始まりだった。
ある女性が自分の左手首をカッターで切り、その血で血書を書く過程が赤裸々に撮られた画像が彼女の個人ブログを通じて公開された。
血書の内容は『イ・チャンソン私を忘れないでください。私にはあなただけです。大好きです。覚えてね』だ。
しかも問題のファンは写真の下に『オク・テギョンの血書はなんだよ、何かを書くならちゃんと書かないと』『汚い経血は何だ、年寄りはしっかりしな』『あれはおばさんだから、私もやってみよう』というコメントを残して見た人を驚愕させた。
最初に飛び出した2PMの血書事件で、アイドルファンの間違った心に対して世論が冷たくなっていた時期にこの事件が爆発したため、人々の視線はさらに冷たくなった。
『いくらアイドルグループが好きでも、このような異常な行動は理解できない』という叱責が続いていたが、問題となったそのファンは何の立場も表明していない。
ワンダーガールズファンダムの手首血書事件
動脈血書事件の後に続くもう一つの大型事故であり、2010年1月に発生した2000年代アイドルファンダム最後の血書事件。
今回はボーイズグループではなくガールズグループ『ワンダーガールズ』の女性ファンが犯した。
手のひらで顔を覆ったまま刃物で直接手首に傷をつけ、その血でノートに『ワンダーガールズ帰ってきて』と書き、刃物と深く切れた傷を公開して衝撃を与えた。
経血の血書事件をはじめ、わずか3ヶ月の間に3回もの事件が続けざまに起きてアイドルファンダムは世論の反感を買い、公式ファンクラブやファンカフェなどで認証投稿に制限を置いたり、血書認証をするならライバルグループに対する血書を書こうなど様々な議論が起きた。
また、各芸能人の所属事務所も血書に関する掲示物を載せたファンカフェやファンサイトに閉鎖要請をしたり、イベント情報やファンミーティングから無条件で排除するという意思を明らかにして3ヶ月続いたアイドルファンダムの血書熱風は消えた。