今回は以前一度「書きますよ」と言って放置していた韓国アイドルのリップシンク (口パク) について。
なぜリップシンクを当たり前にするのかは、すでに他のブロガーさんたちがたくさん記事をあげているので、ここでは最初に皆さんが良く耳にする『AR』『MR』『LIVE』の違いについて書こうと思います。
まずは今後の誤解をさけるために基本的な用語の解説です。
※ARとは
ALL Recordedの略でボーカル、コーラス、伴奏すべてが録音されたもの (CDそのものと同じだと思ってください)
※MRとは
MUSIC Recordedの略で伴奏だけが録音されたもの (いわゆるカラオケ)
※LIVEとは
ALL LIVEと同じ意味で、ボーカルも伴奏もすべて生音 (楽器を演奏する必要あり)
と、こうして用語をリストにしてみるとすごく分かりやすいですよね。
では、ここから先は上記のリストを頭に叩き込んだうえで読んでくださいね。
まず韓ドルたちのリップシンクですが、かつては上記のリスト同様『AR』と呼んでいた音源だけが完全リップシンクとして認知されていました。
語尾が過去形なのは、ここ数年の韓ドル界においてリップシンクの定義みたいなものが大きく変わったためです。
悪く言えば「姑息な手」を使ってきた。とでもいいましょうか。← これは日本もたいしてかわらないけど…..
以下は現在の定義です。
※ARとは
ALL Recordedの略でボーカル、コーラス、伴奏すべてが録音されたもの
※MRとは
・MUSIC Recordedの略で伴奏だけが録音されたもの (いわゆるカラオケ)
・ガイドと呼ばれるボーカルラインを一部入れたもの (録音された歌あり)
どうですか?ちょっと増えたでしょ?
『AR』自体は今も昔も完全リップシンク そのままで変わらずなんですが『MR』と呼ばれる音源については、赤文字で追加したものが現在はプラスされています。
☆ iKONの『MR (ガイドボーカル入り)』使用例
ちなみにアーティスト本人がつけているイヤーモニター (※通称イヤモニ) にもガイドボーカルが入った楽曲が流れてきますが、自身の声も同時に入ってくるためセッティングバランスをひとつ間違えると難聴になったりします。←歌手が一番神経を使う部分。
そして、ここ数年のご新規さんをもうひとつご紹介。
本国の音楽番組やコンサートの進行表 (ずさんな管理のおかげで時々流出) で『AR LIVE』または『LIVE AR』と呼ばれているものを見たことありませんか?
これらは文字からも見て取れるように、ALL Recorded + Liveの略で完全録音 (フルボーカル入り) に生歌を合わせたものになります。
以下は非常に上手く『AR LIVE』を利用した例↓
『MR』と『AR LIVE』の違いは非常に判断しづらい面もありますが、他の音源も含めて結局どれがリップシンクなのかと問われたら…..
・ARは完全リップシンク
・MRは一部リップシンク
・AR LIVEは 9割生歌
・LIVEは 100%生歌
と、答えてもいいような気がします。
完全、一部、9割、100%と本当に微妙ですよね。
観る側にとってはこの微妙な違いがさまざまな誤解 (勘違い) を生む結果となってしまっているのですが…..
まあ、時代が変われば定義も変わるということでここはひとつ。
万が一あなたの友人がリップシンクについて間違ったことを言ったとしても決して責めないようにお願いしますね。
現在の日本ではリップシンクについて否定的な意見も多いですが、韓ドルたちにとってはその日の体調や激しいダンスから生じる息切れ、本人の歌唱力など、さまざまな問題をカバーしてくれるというメリットがあります。
そのメリットが大きければ大きいほど、利用する側は楽に活動を遂行できますし、歌もダンスも完璧に近い形で自分たちを見せられると考えれば使わない手はないでしょう。
たぶんこの辺は多少の変化はあれど今後も変わらないことなのかなと。
本国でも、アイドルというジャンルが誕生した当初はリップシンクはほぼ皆無でした。
その後の時代の変化やアイドル側の技術力、ファンたちからの要求などなど、さまざまな事に対応してきた結果が今に繋がっているんじゃないかと私は思います。
私自身はバレバレなリップシンクじゃなければ別にいいよ派ですけどね。
それでは!
やっぱりちょっと長くなりましたけど、この記事が面白いかどうかは別として最後まで読んでくれた韓ドルファンのあなたに、恒例のおまけ動画を……
の前に、ここまで各音源の違いと韓ドル目線でのメリットを書きましたが、次回は違う目線から見たリップシンクについて書く予定でいます。
たぶん、きっとまた、長くなる。…..予定。
おまけヽ(・∀・)ノ
[MONSTA X]キヒョンが唄う「ソウルの月」
MBC 覆面歌王 2016.01.03 公開
※こちらはリップシンク例ではありません※