日本のアイドルにはよくある「トンチキソング」って韓国ではどのように捉えられるんでしょうか?
私は松浦亜弥とかモー娘。世代だったので、アイドル像というのがみんなで楽しく、元気もパワーも与えてくれる踊りたくなる存在だ、というイメージがどこかにあります。
先日マツケンサンバをMステで見ました。やっぱり日本人はこういうしょーもないけどハッピーな曲って大好きなんだなぁ、って思ったりしました。
韓国はアイドル飽和状態のなかでスキルをどんどん磨いていったが故にアーティストとしての要素が強くなったからなのか?
トンチキ曲を容姿・技術が揃った子達が歌う必要あるか?という問題かもしれませんが、そもそもそういう楽曲を良しとする文化ってあるんでしょうか?
こんばんは。Time Holicです。
すずきさん、再メッセージありがとうございます。
ズバッと斬り込んできた質問にだいぶ戸惑いました (笑) が、韓国でのトンチキソングについて私なりの考えを載せておきますね。
まず、今までのK-POPの中には日本で言うとこのトンチキソング….まあ、あるっちゃありました。
女子グループで言えばクレヨンポップやオレンジキャラメル、男だと…..一番有名で爆発的に売れたPSYのカンナムスタイルとか。
この辺がトンチキ系に当てはまる曲だと思います。
もっと昔に遡ればイ・パクサ….だっけ?ポンチャック博士??名前はハッキリ覚えていませんが、テクノを駆使して面白い曲をやってたおっさんとか。
まあ、率直に言って韓国ではトンチキを良しとする文化はあっても、大多数が良いと言わなければ口に出すのが恥ずかしいという風潮もあったりします。
そして、今は実際の需要もあまりない。笑
ジャニーズやモー娘が今までやってきたトンチキソングって、実は日本の伝統的な祭り文化が根底にあるからこそ成り立つ曲で、子どもから大人まで一体になって楽しめる曲調になっているんですよね。
なので、子どもの頃から祭り文化が染みついている日本人にはすごく受け入れやすいし、歌詞うんぬんよりも曲だけで楽しめるお囃子のようなノリがある。
一方、韓国には観客一体型で楽しめる祭り自体が全くないので馴染みにくいという面もあれば、同じトンチキをやったとしても、祭り文化や多様性のあるお笑い文化に常日頃から接してきた日本のグループには絶対に敵わないと考える方もいます。
確かに韓国内ではアイドル飽和状態の中でスキルを磨かなくちゃ生き残れないという現実もありますが、実際は消費するファン側もK-POPにトンチキ系を求めていないんですよ。
自ら曲を作るグループも提供を受けるグループも世界進出が目標になって数年経ちますが、そんな中でトンチキ系の曲が世界で通用するのか?となれば当然リスクは大きいし、それでカムバックをしてもファン側もきっと戸惑うと思います。
様々な媒体でもたくさん言われていますが、K-POPとJ-POPではファンが求めるものが全然違うわけで、完璧を求めるならK-POP、面白さを求めるならJ-POPという感じで韓国内のファン心理もキッチリ分かれています。
というか、そもそもトンチキソングって独自のリズムがあるので慣れてる人じゃないと作るのも難しいんですよね。
K-POP曲のように各小節ごとに別の人が作曲して切り貼りを繰り返すとなれば全年代の心をわしづかみ出来るような面白い曲には絶対にならないし…..
おまけに映画のような世界観やコンセプトをベースに活動する中で急にトンチキに方向転換したらえっ?ってなるじゃない。笑
数年前まではいくつかのK-POPグループがトンチキソングにチャレンジしていましたが、今となっては全て失敗しているのでトンチキ系の面白くて明るい曲を求める方は日本のアイドルにそっと?流れたりもしています。