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【韓国アイドル界】アイドル産業という名の蟻地獄 − 光の裏で喰われる者たち

韓国アイドル界

Time Holicです。

今日は、前回に引き続き夢物語として、K-POP業界、いわゆる企画会社で働く職員の プチ告発 お話を公開いたします。

話をまとめるのが大変で表現が微妙におかしい部分もありますが、何年経っても文才が身につかない私をあざ笑いつつ読んでみてくださいねー


業界に入ってから7年、毎日が驚きの連続だった。きらびやかな舞台の裏側に立てると想像して入社したが、そこにあったのは数字とスケジュールに支配された現実だった。

アイドルの振付をチェックし、衣装を整え、SNS用の動画を何度も撮り直し、海外用プロモーションの準備を調整する。上からは『完璧な進行を』と言われ、下からは『もう限界です』と声が漏れる。

私たちはクッションであり、サンドバッグであり、時には魔法使いでもある。笑ってしまうほど滑稽だが、それが日常だ。

アイドルは純粋で努力家だ。毎日、夢を追って踊り、歌い、笑う。しかし、事務所の帳簿の上では、彼らは『投資対象』に変わる。

衣装代、レッスン代、住居費、映像や楽曲の制作費、そして契約上の返済義務。すべての数字が彼らの評価に直結する。才能や努力は経営戦略の中では二次的な項目に過ぎない。

光の舞台の裏には冷徹な計算が積み重なっている。『夢』という言葉は、数字を包むための綺麗な包装紙のようなものだ。

スタッフの待遇もあきれるほどだ。勤務時間は無限、給料は低く、昇進は幻想。ある元スタッフは『みんな業界が好きだからやってるだけ』と言っていた。笑うしかない。

愛情がないと続かない仕事だが、愛情だけでは生きていけない。ここは情熱産業であると同時に、情熱搾取産業でもある。体力、時間、感情、すべてが『無償の労働力』として消費されていく。

おまけに事務所の内部構造は腐敗の温床だ。アイドルの管理は効率化の名のもとに過剰に組織化されている。出退勤、遅刻、レッスン内容、食事、SNS活動、休息時間まで細かく管理される。

スタッフは指示書に従い、アイドルを最適化するための調整作業を延々と繰り返す。疲弊しても代わりはいくらでもいる。歪んだ管理構造がシステムとして固定化され、誰も疑問を口にしない。

休息の文化はほぼ存在しない。休むことは裏切りであり、疲れることは甘えとみなされる。アイドルもスタッフも、休暇を取ると置いていかれる。遅れを取ることへの恐怖心がプレッシャーとなり押し潰される。

長時間労働が美徳であり、疲弊こそ成功の証だという感覚が、組織全体に静かに浸透している。まるで業界全体が自己犠牲を美化する宗教のようだ。

アイドルの契約書は更に冷酷だ。育成費用の返済や長期拘束の条項が当たり前のように並び、夢を叶えるために膨大な借金を背負わされる。

夢を追えば追うほど、自由は失われ、体力は削られる。表向きは『夢を叶える場所』だが、裏では『逃げられない牢獄』と呼ばれている。この構造は何十年も続いているのに、外部からはほとんど見えない。

さらに、この業界の腐敗構造はファンの管理にまで及んでいる。SNSやYouTube、公式ファンクラブ、イベント。そのすべてが練られた戦略の上に構築されている。

アイドルの『素の姿』は消され、感情や話題はマーケティング素材に変わる。

ファンの心理は数値化され、購買力や拡散力に応じてターゲティングされる。ランキングや投票イベントも、収益を最大化するための仕組みに過ぎない。

SNSでの投稿ひとつ、コメントの返信ひとつにまでルールがある。自由に見えるアカウントも、内部のスタッフが細かく管理し、操作している。炎上のリスクを避けるために発言は削られ、笑顔の角度さえも修正される。

ファンは無意識のうちに『最適化されたアイドル像』を追い、スタッフはその幻想を維持するために動く。アイドルもスタッフも同じシステムに巻き込まれているのだ。

スタッフは日々、アイドルとファンの双方を管理しながら疲労と葛藤を抱える。ある新入社員は『アイドルを支えているのはスタッフだ』と言った。確かにその通りだ。しかし疲れ切った影がどれだけ支え続けられるのか、その保証はどこにもない。

アイドルが休む間もなくスケジュールをこなし、SNSやイベントでファンに笑顔を振りまく一方、裏では誰かが沈んでいく。

完璧な管理と過剰な効率化のせいで組織全体が自分の足を食い尽くす蟻地獄のようになっている。

この業界は表向きは夢を追う場所だが、裏では自己犠牲のシステムであり、投資の計算機であり、言葉を消す管理構造になっている。

疲弊したスタッフとアイドル、そして巧妙に管理されたファンの課金や拡散力といった労働力だけで支えられている。

誰にも褒められず、誰にも救われず、誰にも見られない光の裏側。そこに積み上げられた数え切れない影と操作された心理が、今日も静かに、この腐敗したシステムを動かしている。

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