先日『LOVE YOURSELF “結” ANSWER』でカムバックした『BTS 防弾少年団』
カムバック自体が微妙だったのに、これは非常にまずいだろうと思う記事が出ました。
防弾少年団、秋元康とのコラボ中止へ…日本シングル収録曲の変更を急遽発表
BTS ‘우익ㆍ여성 상품화 논란’ 日 프로듀서 협업곡 비공개 (BTS “右翼・女性製品化議論” 日本のプロデューサーとのコラボ曲 非公開)
上記の記事ですが、本国のファンダムはとってもお怒りでしたね。
※注) この議論は本国ファンダム内でも一部のARMYが声をあげた議論です。各ファンダムの代表が意見を取りまとめて正式にフィードバックを求めたものではありません。
ファンダムの怒りを要約すると、
「日本限定曲だけでもイラっとくるのに韓ドルのイメージとはかけ離れた秋元康とのコラボ?」
「アイツ女をバカにしてるし右翼だろ!」(←こちらは後付け理由)
という感じです。
まあ、彼女たちの本音としては本国でのカムバック活動が一週間のみでワールドツアーに旅立つ + 日本限定で日本語曲を出しちゃう = シカトされているようで寂しいだと思うんですけどね。笑
と、そんな理由はおいといて、今回の事はバンタンの首を絞めることに直結する出来事であるということをお伝えしておきます。
まず、この企画 (BIRDという曲) は一年という時間をかけて作り上げたもので、この一年間で事務所のBig Hitを始めユニバーサルジャパン、デフジャムレコーディングス、デジタルアドベンチャー、秋元康事務所 (細かく言えばもっとある)と様々な会社が関わっています。
当然Big Hit側からの提案で企画したものがBig Hitの事情でお蔵入りとなるため多額の違約金というものが発生します。
秋元康氏に作詞代だけ弁償すればいいだろうなんて甘い考えは止めてくださいね。
発売2ヵ月前ならCDもジャケットも広告も全て完成しているうえに売上予想も立っています。
それを全て弁済するのはBig Hitで、内容が変わってしまった日本シングルの売上と今までのバンタンの稼ぎから出すことになります。
韓ドルがいただく日本での音源や音盤の売上配分が韓国よりも高いのはアナタもご存じですよね。
逆に言えば違約金も高い。
せっかくシングルを出したのに赤字。オリコンで1位になっても赤字。
そんなつまらない現象が発生するレベルのもの。
軽く書いていますが普通の会社にとっては「大事故レベル」です。
こんな事故を起こされたら日本の音楽業界では使いづらいと判断されます。
ちなみに「ドームツアーで違約金くらい稼げるでしょ」と思っているアナタも大間違いですよ。
コンサートは基本トントンか赤字です。
国内、海外どのグループをとっても演出や音響にお金をかける以上、コンサートにかかる出費はものすごく厳しいものです。
それこそスポンサーにそっぽを向かれたらバンタンの稼ぎでもやっていけないくらい。
Big Hit側としては今までの稼ぎ (ワールドツアー分も含む) があるので今回は誠実に違約金を精算するようですが、一番の問題は今後の活動にどう響いて行くのかという部分。
日本活動は今のところ違約金をきっちり払えば秋元康氏が怒りをあらわにしない限り大丈夫だとしても本国活動については…..
まあ、ハッキリ言ってイエローカード出てますけどね。
ほんの少し前にBig Hitが手を組んだMnetの親会社CJ E&Mは現在『PRODUCE48』で秋元康と組んでいます。(CJとしては今回の問題に介入したくない)
ここは現在SMエンターテインメントに並ぶ韓国2大コンテンツ会社となっていますが、過去に一度SMEに多額の賠償金を払う大事故を起こしています。(今回はデジアドが関わっているので加担したらSMに睨まれる現実)
そしてデジタルアドベンチャーはバンタンの日本活動 (マネジメント) を担当しています。このデジアドはキーイーストとSMエンターテインメントが出資している会社。
というかキーイーストはすでにSMEに買収されたので実質SMEが運営しています。
今回バンタンが起こした事故 (実際は一部のファンダムですが) については守ってくれる会社は自社のBig Hit以外韓国にはありません。
これは横の繋がりが非常に大切な韓国では今後の活動に非常に不利な状況となります。←改めてこうして文字にすると結構怖いわ。笑
日本でも韓国でもSMEの息がかかっている限り逃れることが出来ない事象というのはどうしても発生するのですが、今まさに方向性を変えようとしているバンタンに対し首を絞めるファンダムを見て足元をすくうチャンスだと思うのはどこの事務所も同じではないでしょうか。
飽和状態のK-POP界で自社グループを売るために手を汚す事務所はたくさんあります。
その中で手を汚さずに掴めるチャンスが自ら転がってくるというのは大幸運ですよね。
今回のようにファンダムに対する飴とムチ作戦に失敗した事務所は数えきれないほどありますが、完成したものを却下する場面を見たのは初めてでした。
本当にパン・シヒョクが狂ったのかと思ったくらい。笑
唯一の解決策は今後の韓国活動のことも考えたうえで言われた通りの違約金を払い (日本の会社はもちろんSMEにも身銭を切る)、しばらく静かに活動することだけでしょうね。
日本限定のシングルとはいえ自分たちのファンダムに蹴り落とされそうになるって彼らにとってはどんな気分なんでしょうか。
今回のバンタンに拘わらず一度リアルに聞いてみたいものです。
ところでバンタン自体に問題がおこった時、彼らの日本活動の道を真っ先に絶つのはデジアドで本国活動において笑いながら足場を崩すのはSMEだということ、今回の議論をおこしたARMYたちは知らないのでしょうか?
本国ファンダムの認証を受けずにこの議論に加担してしまった日本のARMYさん、Twitter等でお友達になった韓国ARMYさんに是非聞いてみて、そして私に教えてください~。