こんばんは。気がつけば前回の記事からだいぶ時間が経ってしまい、二足のわらじは絶対に履けないと自覚したTime Holicです。
久しぶりの記事更新ですが、本日は翻訳シリーズ第3弾? 4弾?ということで、これから練習生になりたい方や、現練習生の方に向けたアドバイス文書を翻訳 (ガッツリ意訳あり)しました。
具体的なアドバイスはピンクのボタンの中に格納したので読んでみたい方はポチッとしてね!
韓国でアイドル歌手としてデビューするには大きく3つの方法がある。
企画会社で行われている定期オーディションでの合格、路上やYouTubeでのキャスティングとサバイバル番組でデビュー組に入る方法である。
歌手やアイドルを志望する人たちのほとんどは、歌が好きでダンスが好きで舞台が好きで歌手になろうと決心する。
それで「とりあえず企画会社に入れば何とかなるだろう」とオーディションに応募する。
だが、こんな曖昧な目標では厳しい練習生生活に耐えることができず、動機付けにもならない。
最近では普通の外見や基本的な実力だけではオーディションの競争率を越えられず、実力の高い練習生にも勝てないため、会社に入れなければデビュー自体が難しい。
今は大衆の目も高まり、実力とビジュアルが優れた練習生だけを抜擢しようとする会社の思惑もある。
特に10代半ばから後半で練習生になる人が多く、勉強と青春の全てを賭けてこの道を選んでいるため、失敗すれば後がない。
練習生でも普通の人のように大学に行くことも出来るが、両立するのは非常に大変である。
そのため、より明確な目標と目的を持つことが何年続くかも分からない練習生生活を耐えることに役立ち、成功のために必要な心構えとなる。
デビューに成功した先輩たちも全員が明確な目標を持ち、過酷な生活を乗り越えている。
- 自分が引き受ける明確なポジションを決めること
多くの人が歌やダンスが好きで漠然と歌手になろうとするが、このように単純で曖昧な姿勢では審査員の目に入りにくい。
単に顔がきれいだったり実力があったとしてもデビューは保障されない。
アイドルはチームだ。
会社も徹底的に役割分担を任せて一つのチームを組もうとする。
だから自分はどんなポジションを引き受けたいのか、チームに入ってどのように貢献するのかを確実に決めなければならない。
会社が与えてくれることを期待するよりもチーム内でどんな役割を担うのか、チームのためにどんな貢献ができるのかを自らアピールし、それを実力で証明できればすぐに目に留まる。
会社が「この人はダンスポジションではないが、歌唱力がありメインボーカルに入れてダンスを補う練習させてあげたい」という認識を持つのと「この人は自分が一体どんなことをすれば良いのか分からないようだ」ではどちらがデビューする可能性が高いだろうか?
当然、将来性が見える前者の方が確率が高い。 - すべてのポジションにおいて最低限の実力は備えること
自分のポジションがメインボーカルなのにダンスを選択してみたり、メインダンサーにも関わらずパートはラップにしようといった安易な考えを持つと絶対にアイドルになれない。
2つのガールズグループ『A』と『B』を比較してみると答えが出てくる。
『A』はメインボーカルもフィギュアスケートの経験がありダンスの実力が優れていたし、メインダンサーもボーカルの実力が高く、メンバー全員が別々のガールズグループに行ってもメインで活躍できるくらいの能力がある。
このため『A』はアイドルとして非常にレベルの高い歌唱力と恐ろしいほど揃ったカル群舞を各パートごとに見せている。
一方『B』は、ボーカルはボーカルだけ、ダンサーはダンスだけでオールマイティーな能力を持っていない。
おかげで『B』はただの踊る機械とされ既に淘汰された。 - 自分自身を客観的に評価すること
練習生だからといって毎日練習だけするのではなく、実際には数多くの評価が待っている。
オーディション形式で行われるミッション評価は会社内で随時繰り広げられ、毎週、もしくは月に一度、会社によっては独自のサバイバル評価を行うこともある。
評価されることを絶対に恐れてはならない。
そうしてこそ自分自身を客観的に見て短所を直し、長所を伸ばすことができるからだ。
頻繁に叱咤されることもあるが、叱咤するのは憎くてするのではなく、あなたの実力を伸ばすための鞭だと受け入れなければならない。
間違いは誰にでもあり最初は誰でも怖くて震えるし恥ずかしいだろう。
慣れるまでは何でも難しく思えて大変かもしれないが、それは当然のことである。
それを恐れず誠実な姿勢で練習し克服することで会社は高い評価点を与える。 - 常に録画と録音をして繰り返しモニターすること
芸能人は常にカメラの前に立つのが仕事だ。
きれいに映る角度や視線、良い表情作りの練習も重要で、これが伴わなければ全ての活動において永久に苦労する。
アイドルになりたいなら必須項目だ。
ビジュアルはヘアメイクやスタイリストが上手くしてくれるが、表情と視線だけは自分の力量である。
声も同じで録音して聴くまでは、自分の歌い方やトーンがよく分からない。
聞き取れない部分や曖昧な発音を直したい場合は録音してみるのが得策だ。 - 自分のスタイル決めつけず会社のコンセプトイメージを消化すること
活動の方向性は全て会社で決めた通りに進む。
気に入らないコンセプトだったり、あまり好きではないコンセプトも全て消化しなければならない。
アイドルの仕事はやりたくないことをやる場合も多いからだ。
様々なグループが激しく競争し、放送局も多様な能力を持つ人材を抜擢するのが最近の傾向だから、会社はセクシーから可愛さまで様々な役割を消化できる人を望む。
だから「私のスタイルではない」と自分で決めつけないで欲しい。
やりたい音楽やコンセプトがあるなら、グループが安定した後に自分の名前が知られれば、いつでもチャンスはやって来る。
むしろグループが上手く行かなければ、どんなに自分がやりたくてもその舞台さえ与えられない。 - 他人の前で自信を持つこと
評価されるたびに緊張して大変であれば、なぜそうなるのか考えなければならない。
実力が足りないと見られていないか、ぎこちなく見えるのではないかと不安になるのは理解できる。
しかし、心配ばかりしていても自信に繋がることは絶対になく、実力とポジティブな姿勢だけが自信として現れる。
だから常に自信に満ちた言葉と行動、態度で取り組まなければならない。 - 仲間を大切にすること
共に苦労している仲間をいつも応援しなければならない。
デビューの選抜方法は残酷だが、だからといって仲間に残酷になる必要はない。
自分と同じように苦労をして大変な練習生生活を支え合う友人だからだ。
人柄が良いほど好感を受け、多くの人が自分の味方になって認めてくれる。
アイドルはチームワークと思いやりのある関係が何よりも重要だ。
仲間がいなかったり、人柄が良くない人は不和や葛藤を生みやすく脱落していく。
デビューの準備中には数多くの別れと残酷な脱落が待っている。
一緒に苦労した友人が1人2人ずつ離れて家に帰り、デビューが頓挫することもあれば数多くの誘惑と挫折も経験する。
どんなに大変でも家に帰りたいという思いを我慢しなければならず、数年間練習してもデビューのチャンスに恵まれないといった状況がたくさん待っている。
練習さえしておけば、いつか機会が来るだろうという考えは捨てて基本的な実力の向上と苦労を共にしている仲間への思いやり、誠実に練習する姿勢と会社の目に留まるように自分をアピールする能力を育てなければならない。
もう一つアドバイスをするなら、練習生、特にデビュー組は体力もなければならない。
4分前後のデビュー曲を舞台で消化するために1日10時間以上練習するからだ。
デビュー組に入れば練習、練習、また練習とその繰り返しだ。
体力がなければ他のメンバーに追いつけず、疲れていても練習し続け精神力も強化しなければならない。
カル群舞は全メンバーが一体となって動くため、動作や表情、ジェスチャーなど全てが完璧に合うまで何度も繰り返し練習する。
- レッスンについて
練習生になれば決まった日程の中で他の練習生と一緒に団体レッスンを受ける。
学校の授業よりも熱意を持って質問もたくさんして、頑張ろうと誠実な姿勢を見せる練習生をトレーナーは評価する。
また、レッスン時間以外でも機会があれば質問をたくさんして、間違った部分のフィードバックを受けながら学ばなければならない。
トレーナーの先生たちと親しく過ごせば気に入られる可能性も高くなる。
団体練習になると個性が上手く出ず、他の人に埋もれて隠れるように練習してしまうと実力が伸びない。
ダンスを学ぶときに指摘されることを恐れて消極的に取り組んだり、間違っても知らないふりやなかったふりをすれば自分が損をする。
学ぶときは一つでも多く学ぶという考えで頑張らなければならない。
トレーナーの先生は怖い人が多いが、あくまでも練習の時だけであり、プライベートでは怖くない人が多い。
誰よりも練習生のことを考えている人だから、勇気を出して近づかなければならない。 - 復習について
レッスンだけ受けているとあまり実力が伸びないため、個別に練習しなければならない。
悪い習慣を直し、レッスンの課題を正確にできるようにしよう。
上手くいかなければ遊ばずに練習室やボーカル室で一人で追加練習をするのが良く、これを習慣化しよう。
トレーナーの先生とスタッフはこの行動をとても良く見る。
ただし、自分の体が壊れるほどしてはならない。
体調管理も実力の内でありプロの姿勢だということを忘れないで欲しい。 - 実力が足りないと感じた時
練習生の実力はだいたいが似ている。
その中でも「優れている」「飛び抜けている」「視線を奪う」など、何か強みがあればデビュー組に入りやすいが、歌とダンスが出来ないからダメだと諦めるのではなく、追加練習で必死に取り組む姿を見せながら他の魅力も開発して目立つようにするのが良い。
最初から上手な実力者は上手いのが当たり前だと考える方が気楽で、羨ましくても自分と比べてしまえば疲れるだけである。
そして実力1位が無条件にデビューするわけでもない。
外見が少し不足しても視線を引き付ける魅力があれば、その練習生をまず抜擢するのがアイドル界である。
ファンをたくさん集める魅力もまた強みとなる。 - 自分の短所が足を引っ張っていると感じるなら
年齢が多かったり、ルックスにコンプレックスある場合でも気にせず自信を持って表現すれば評価され、いつかはデビューの機会が来るだろう。
むしろ他人はそう思っていないのに年齢が多いとか、醜いと思われていないかと一人で心配し、消極的になってしまえばそれが本当に足を引っ張る。
あなたがオーディションを通過し、企画会社に練習生として選ばれたのには全て理由がある。
審査員はあなたに何らかの可能性を見たから選んだのだ。
あまり自分に悲観的になる必要もなく、年をとって外見が落ちたというならスキンケアだけで一歳でも若く見せる方法がある。
ただし、すべての分野でアイドルとして立つことができる最小限の実力は揃えなければならない。
デビュー組に抜擢されて数年を過ぎてもデビュー出来ずにストレスを多く受ける場合がある。
実力も魅力もあってルックスも良く、会社やトレーナーも認めてくれるのにデビューが遅くなるのは決してあなたのせいではない。
1~4年目の練習生にも当てはまるが、これは全て大人の事情である。
大型企画会社も中小企画会社もアイドルグループを順次デビューさせるが、その周期は通常3年から5年である。
会社の資金事情やその年の流行、社会的な雰囲気によってデビュー時期が大きく左右され、有名な企画会社で待遇も環境も良くて入社しても、そのような事情でデビュー自体が遅くなるのは良くあることだ。
特にガールズグループは大衆性を確保しやすく成功率も高いが、アルバム購入量やグッズ販売に代表される購買力と売上は相対的に低い。
だからガールズグループを出した後に資金調達のためボーイズグループを立ち上げるのである。
練習生として会社に入った時期に新しくデビューしたグループがあるなら、次のデビューまで少なくとも4年は待たなければならない。
早くデビューしたいと思うなら、各会社で推進するグループプロジェクトもあり、そのコンセプトに合えば早い段階でデビューできる。
自分の力で変えることができる状況とそうでない状況を客観的に検討しながら認めることは認め、他の解決策を探すのもひとつの手だ。
今まで練習してきた中で同じ練習生やスタッフと仲良くなり、自分の希望もあって他の会社に移動することを考えるのは難しいかもしれないが、デビュー組メンバーを探している他の企画会社に行けばあっという間にデビューできる。
最近はグループを作るオーディション番組もたくさんあるので、放送用の実力や魅力を身につけたらすぐに挑戦するのも悪くない。
カメラを上手く捉えるメンバーに分量が多く与えられ、成功する確率も高くなるからだ。
そして、芸能人になる過程において恋愛と結婚は諦めるように決め、幸せを成功に変えよう。
また、少し極端ではあるが、自分がデビューからどんどん遠くなると感じたらアイドルになることを思い切って諦め、素早く一般社会に戻ることが賢明だ。
物足りなさを感じて企画会社をあちこち移動したり長期練習生として残る人も多いが、それでも実際にデビューすることができず、再契約も出来なくなり会社から追い出される頃には、すでに20代半ばである。
こうなると一般社会に出て社会生活を送ることが非常に難しくなる。
なぜなら、ほとんどの練習生は忙しさで学校を欠席したり、勉強する時間をきちんと持てず退学することもあるからだ。
彼らが社会に出れば一般の人より学業面が大きく劣る。
練習生の身分から追い出されてしまえば、普通に高校や大学を卒業して通うような職場に就職するのが難しくなり、アルバイトをしながら生計を立てる形になる。
だから可能性がないと思ったらすぐに決断し、練習生を辞め、一生懸命学業に専念した方が長期的にみれば遥かに賢い選択となる。
アイドルでデビューして成功するくらいの努力を一般的な学業に数年投資してみれば、いくら自分に学業のベースがなかったとしても、十分に医大や名門大学に進学できる。
たとえ名門大学に進学できなくても、まともな大学を出て就職をすれば少なくともデビューに失敗するほとんどの練習生より遥かに良い人生を送ることができる。
契約の問題で練習生を辞めるのが心配なら月末評価でわざと不振な成績を見せてクビになるのが一番良い。
練習生が自らの希望で退社するとなれば、違約金が発生することもあるので注意が必要だ。
- 人柄や品行が悪い場合
アイドル歌手は自分自身を商品化して大衆に販売する職業だ。
もっと簡単に言えば、アイドルになった時点で大衆向けの商品になるということ。
人は購入したい商品が同じ値段であれば質が良いものを選ぶ。
だからアイドルの人柄が良くなければ必ず非難される。
アイドル歌手だけではなく、テレビに出演する職業全体が該当する部分でもある。
テレビに出演する職業に従事するのに人柄が欠けていた場合、その職業全体に対する深刻な問題が発生し、視聴者が該当人物を出演させないよう放送局に抗議することもある。 - 過去に校内暴力の加害者であったり、非行少年だった場合
2010年にデビューした男女混成グループはメンバー1人の過去の行為が暴露され、デビューからたった2ヵ月で解体された。
また、そのグループだけでなく多くの芸能人が校内暴力の加害者であることが明らかになり芸能界全体に激震が走り、各種イベントが取り消された。
たとえ本人だけの逸脱行為だったとしてもグループや出演番組にレッテルが貼られ正常な芸能活動ができなくなる。
代表的な例として、2004年生まれで俳優としてドラマに出演した子役出身の男性は、未成年にも関わらず友人と飲酒、喫煙および人間性を欠いた悪口にセクハラ発言までした事実が明らかにされ、多くの批判を受けた。
本人が校内暴力や人柄を隠しアイドルとしてデビューした後、その事実で会社に被害が及べば損害賠償をしなければならない。
実際にこのような過去がある人はアイドルになりたいという考えは捨てるべきで、あなた自身が現在まで真面目に生きる人であったなら今後も絶対に手を出さないでください。
特に2021年に連続して起きた校内暴力暴露事件以後、芸能人の過去の行為はかなり深刻な問題となっている。 - 犯罪歴がある場合
詳細な説明は省略するが、犯罪事実が明らかになった瞬間、デビューした後でも最悪の場合、永久に出演停止となる。
最後に、ダンスと歌、ラップの実力、そしてビジュアルとスタイルの維持は基本中の基本であり、練習生であっても太らないように注意してください。
また、身長が女性150cm、男性160cmを下回る人もアイドルとしての価値が落ちるだけでなく、アイドル生活を耐える基礎体力がつかないため早めの決断をするのが賢明です。