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【EXO】プロジェクト #1【世界観】

EXO

本日はEXOの世界観 (通称EXO学) について。

あなたもご存じのとおりEXOの世界観についてはたくさんの説があります。
特にEXOが誕生した物語 (旧説) は有名ですよね。

なので今回はEXO12人が誕生した旧説からその後の新説まで書かれたものをご紹介いたします。

以下の説は2015年に本国で書かれたもので原文はすでに削除されてしまったため別のサイトに投稿されたものを翻訳しました。

19XX 年 XX 月 XX 日、イスラエルのある村の住民が畑に行くと何かを発見したとの報告があった。

報告を受けて向かったところには見たことのない紋様が刻まれた石板と完璧な保存状態の文書が大量に発見された。

その文書の内容はこうだった。

天と地がひとつだった時、伝説は12の力で生命の木を世話していた。

レッドフォースの目は悪を造り生命の木の心臓をむさぼり喰らい、その心臓は干からびていった。

伝説は心臓を守るために木を2つに分け隠したせいで、時間が反転し空間がねじれた。

12の力は半分に別れ二つの太陽を作り、瓜二つの世界で伝説は別れて動く。

伝説は同じ空を見上げるが、違う地を踏むことで同じ地を踏まず空を見るだろう。

ひとつの空と地が一例の行を生み出す日、瓜二つの世界で伝説はお互いの存在に気づく。

レッドフォースを完全に浄化させ12の力がひとつの根で完璧なものとなる日、新しい世界が開かれん。

文書は1721年3月19日、バビロニアの天文学者たちが最初に皆既月食を史書に記録した日から始まっている。

それと一緒に埋まっていた12個の石盤にはそれぞれ異なった紋様が描かれていた。

しかし、なぜかいくつかは毀損状態がひどく見分けがつかない。

そんな中、ある学者が文書の内容を解読する疑問点を指摘した。

まさに黄金の地、エルドラドに関する部分。

エクソダスの文書で唯一聖書と違う意見を示す部分であり、その昔、多くの男性が黄金を見つけようと旅立った地、エルドラドがまるで実際に存在するかのように描写されていた。

12人の人間にそれぞれ異なる能力を与え、これらを神と称する。

彼らは強い結束力で構成された共同体として苦難と逆境を乗り越えていき、最終目標、つまりエルドラドを探すための旅に発つ。

しかし、彼らが本当にエルドラドを見つけ出したのかは分からない。

誰かによって最終章が毀損され、調べることが出来なかったからだ。

文書に書かれた内容は、聖書の民数記や申命記、士師記の内容とほぼ似ている。

調査の結果、文書が作られた時期は聖書が書かれた時期と非常に似ていることが明らかになった。

この大きな発見に人文系と科学者たちが立てた仮説が大問題となり研究員は混乱に陥った。

学者たちはこれを世界4大文明以前の新しい文明と考え、聖書の出エジプト記の内容と酷似しているとして『EXODUS (エクソダス : 脱出) 文明』と名付けた。

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全てが明らかとなり、すべての準備は完了した。

人類の歴史に一線を画し、発表だけが残った状態である。

しかし、発表を控えた学者たちは深刻な問題と向き合うことになった。

各自に与えられた超能力 (結氷・飛行・念力・水・治癒・光・雷・火・力・時間調節・瞬間移動・風)、これら全ては自然だけが持てる属性であり、能力を有した人間がむやみに操ることは出来ない。

もし仮にそれが実現するとなれば、次元の結界を乱すかも知れないというものだった。

超能力が付与された人間、すなわちエルドラドを探すために構成された超能力者集団に対する不確実性と虚構性が非常に濃いということ。

それを元に、彼らはエクソダスが一つの文明ではなく一種の小説、つまり、昔から言い伝えられる伝説のようなものと判断することになる。

その世界を騒然とさせるようなエクソダス文明は学者や研究員たちの判断によって、そのまま歴史の中に消えることになった。

それからX年後、人類の活動範囲は地球を超え別の惑星 月に到達することに成功した。

人類初の大きな足跡を残すと共に、ようやく真の宇宙開発のドアが開かれたのだ。

そんな中、事件は起こった。

時は20XX年XX月XX日、皆既月食があった日だった。

皆既月食と同時に月の裏側で怪しい化学反応が感知され、これを調査するためロボットを打ち上げた。

月の裏側の探査を終えたロボットは、探査中に発見した不審な物質を地球に持ち帰り、研究員たちは極秘に調査を開始する。

正二十面体で形成されたこの物質は自然の本質的な能力である水や火、風のような属性を持ち、強力な放射性物質が漏れ出していたため、むやみに触れることが出来なかった。

もしこれを自分の目で直接見ることになれば、即座にその場で細胞が分解され溶け落ちるだろう。

科学者は地球上に存在するどの物質よりも強力な力を持っている宇宙物質の発見に対し、これが後に向き合うであろう資源の枯渇を防ぐ鍵になると主張した。

その時、一人の人文学者が意見を提示した。

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この物質は以前のある日に話題になったエクソダス文明の創造者、文書では生命の木と称するものと非常に似ているというものだった。

彼はエクソダス文明が事実かどうかはまだ明らかになっていないが、非常に正確かつ詳細な記録だったと主張した。

もしこの物質がエクソダスの記録に書かれた生命の木のような属性を持っているとすれば、この物質を特定の人間に投与し陽性反応を見せた時、自然の属性を持つ人間、つまり超能力者というものを実際に作り出せる可能性があると主張した。

彼はこの物質をもう少し調査してみなければならないという主張を曲げなかった。

しかし科学界ではこれを認めなかった。

人文学者の主張も一理あるが、今はこの物質が発する放射能が強すぎてまともに近づいて調べることさえできない状況であり、これを人間に注入するのはそれこそ不可能なことだったからだ。

その上で真偽も分からない単なる伝説のために、この物質の力を見過ごすことは出来ないと主張した。

そのように人文学者の主張をかき消し、本来の意図どおりその物質は原子力発電技術の開発に使われるようになった。

たが、一つのグループがその人文学者の意見に反対しただけで、全ての者が反対を叫んだわけではなかった。

数名の科学者らが人文学者の主張によって埋められていたエクソダス文明に関する記録を再び取り出し、新しい仮説を発表した。

エクソダスの記録によると、自然の属性を持ったこの物質を人間に投与した時、陽性反応を見せた者が現われればその者は物質の属性の一つを持つようになる。

そうすることで、それは私たちが超能力者と称している人間となり、一人の人間が超自然的な現象を操つることができる独歩的な存在になるというものだ。

ここまでは人文学者の主張と一致していた。

しかし、人文学者たちはエクソダス文明の記録で注目に値する点は超能力ではなく、それらが一つの共同体だったという事実であり、共同体意識によって統合された能力が作り出すものすごい力だと主張した。

人文学者の主張はさらに、自然の属性を持つものに限定せず、それぞれ異なる能力を持つ人間を共同体精神の元に集めることができれば、まさに自然と宇宙の範囲を越える力が発揮されるのだと。

彼らはこの超能力者たちがエクソダス文明で12の超能力を一つにし、エルドラドを捜し出したように、現代の科学技術では解決することが出来ない超自然的な問題を解決できるだろうと主張した。

科学界はこれを念頭に置いて極秘裏にプロジェクトを実行する。

そう、それはまさに『Project : EL dorado (エルドラド : 黄金の地と呼ばれる伝説の土地)

このプロジェクトは、エクソダスの記録と聖書の出エジプト記の内容を基盤にして計画された。

一つの空と地が一筋の行いを生む日、瓜二つの世界で伝説はお互いの安否を問う

レッドフォースを完全に浄化させ、12の力が一つの根となり完璧な一つになる日、新しい世界が開かれん

この一節から『一列の行』を皆既月食、『12の力が一つの根となり完璧な一つになる』という部分を一つに構成された超能力者集団としてみる。

そして、生命の木の属性を持った見えない物質の能力を人間に投与して陽性反応を見せた人間だけを集め、彼らが一つの共同体だったという操作された記憶を注入する。

プロジェクト・エルドラドは本格的に世界の若者たちを探し、秘密裏に集め始めた。

宇宙開発のために宇宙飛行士を選ぶという信憑性のない話で誘い出し、身体的、精神的条件が満たされた1000人あまりの青年たちを選抜したのだ。

選抜された青年たちは多くの実験と検査を経て、300人余りが最終候補に抜擢された。

科学者たちは最終関門だけを残して彼らに謎の物質を注入した。

効果は素晴らしかった。

強力な放射能に勝てなかった候補者はその場で細胞が破壊され分解して消えていった。

瞬く間に候補者の半分が死んでいき、続く実験にも死亡者は増えていった。

そんな時、ついに最初に物質の属性を受け入れた人間が現れる。

彼に陽性反応を見せた属性は空間移動。

つまり、実在する空間の移動はもちろん、違う次元の移動まで可能な能力だった。

科学者たちは実験が成功したことに歓呼し、プロジェクト・エルドラドの扉を開けたとして、この青年をKAI (開 : 戸を開けるという意味の漢字の中国語発音)と名付けた。

まもなく科学者らは残りの青年たちにも物質を注入し、数十人の死者が発生し11人の青年が生き残った。

彼らに陽性反応を見せた属性はそれぞれ異なっており、初めて12人の超能力者集団、つまりエクソダスの記録における12の力が作られたのだ。

科学者たちは、本格的にこの12人の選ばれた者たちを連れて実験を始めた。

能力の強さがどれほどのものなのか分からない状態で実験を進める。

事故が起これば全てが無駄になるかも知れないという点も考慮して、選択された人間のためにシミュレーションプログラムで現実とは違うもう一つの世界を作った。

選ばれた者たちは今までの記憶を全て削除され、自分の能力が何であるかと彼らが一つの共同体であるという事実だけを認知させたまま実験管の中に入ることになった。

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実験は3度行われた。

1度目。
12人の超能力者が各自の能力を認知し自分の能力を発揮して統制できる能力を育てる。

各自がどんな能力を持っているのかを認識し、ペアの能力を持つ超能力者を突き止める。

その後、彼らが自身の本質的な自我を悟ったとしてこれを実験『MAMA』と称した。

ーー 実験結果 ー 全員通過 ーー

2度目。
各能力を人間の本質的な感情と連結させる。

人間が持っている喜びや悲しみ、愛などの感情を各自が持つ超能力と結合させ、感情によって超能力が発現できるようにする。

このため、仮想の女性に対する記憶を注入させ、この女性を外部から守れという命令を下す。

ーー 実験結果 ー 全員通過 ーー

3度目。
先立って実施した実験に対する一種のテストであり、迷路に12人を閉じ込め脱出を命令する。

ただし、超能力は使えないようにする。

今回の迷路テストは超能力ではなく、人間の脳、つまり知力で解決しなければならない。

しかし、超能力が統制された迷路で12人の青年たちがあちこちにさ迷い始め、その中で非常事態が発生した。

12人の内、2人の超能力者から記憶注入の効果が消え始めたのだ。

2人から共同体という記憶が次第に消え始め、それにより独自の行動をしようとした。

全員が力を合わせてこそ通過できるようプログラミングされたテストだったため、当然2人は脱落し、テストはそのまま終了された。

対を失った超能力者と残り8人の超能力者は混乱に陥り、彼らの記憶にも原因の分からない不具合が出てきた。

研究員たちも混乱に陥った。

エクソダスの記録にもこのような場面は出ておらず、全く思いもよらない事故だったからだ。

研究員たちは仮想世界の作動を止め、再び12人の実際の記憶をすべて削除し、また最初から操作された記憶を注入し始めた。

しかし問題はそこで終わらなかった。

脱落した2人の体が放射能によって分解し始めたのだ。

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研究員たちがどうこうするよりも前に2人の体は分解され、本体が消えていくことによって仮想世界の2人の記録も消えた。

この事態について、プロジェクト・エルドラドに参加したある人文学者はこう主張した。

与えられた能力と注入された記憶を科学者は消すことができず、それが実験体になる以前の本能的な記憶と結合し、また違う感情を作り出したのだ。

消滅した2人には注入された記憶よりも、そのような感情が優位に立とうとする傾向がしばしば示され、結局それが共同体意識にまで影響を及ぼし、全員を裏切り独自の道を歩むことになったのだ。

そして、このプロジェクトがエクソダス文明の記録を基盤に開始されたが故に、エクソダス文明での裏切り者、つまりレッドフォースが消滅したようにエクソダスの記録を知っている者、もしくはその時代に生きた見えない誰かがプログラムを操作したのだと人文学者は主張を続けた。

人間が触れてはならない領域を傷つけ神が怒ったのだと言い、道徳的倫理に反する人間操作プロジェクトはすぐに止めなければならないという言葉も付け加えた。

しかし、科学者らは人文学者が狂ってうわごとを言っているのだろうと思っていた。

彼らは人文学者の主張を無視したまま消滅した2人を単純なテスト脱落者と断定する。

そして、迷路テスト遂行中の2人は列外とし、最終的にプロジェクトに抜擢された10人をプロジェクト・エルドラドの要員『EXO (エクソ : 外部のもの)』と名づけた。

その後も以前より更に強い結束力のために、エクソダスの記録だけでなく聖書の記録まで含めた新たな記憶を作って彼らに注入する。

その結果、新たな世界で再び目覚めた実験体は、以前より強力な協調心と団結力を見せてくれた。

この過程において一つの実験を準備していたが、より強い超能力が発現したため、物質の力を借りて新たな覚醒薬を開発し、これを12人の実験体に注入した。

すると、たった一人の実験体がこれに陽性反応を見せて覚醒に成功するようになった。

それはまさにカイ。
プロジェクト・エルドラドの門戸を開いた実験体だった。

研究員はこの成功に喜び、これをエルドラドの派生プロジェクト『Project : Deep Breath』と名づけた。

科学者たちは、このまま行けば彼らが仮想世界から抜け出して現実での覚醒、すなわち本当に超能力者を作り出すことができると興奮した。

そんな中で、プロジェクト・エルドラドが道徳倫理に反すると、危険が伴うと主張していた人文学者の言葉を覚えていたある研究員が、辞めたほうが良いのではないかと意見を提示した。

しかし、科学者たちはプロジェクトが成功すれば富と名声はもちろん、想像も出来ないものが自らの手に入って来ることを誰よりもよく知っていたため、とんでもないと研究員を突き返した。

道徳性と倫理性、富と名誉の間で葛藤していた研究員は実験が続けば続くほど不安が増大し、正常な生活が不可能な状況にまで達して結局狂ってしまう。

狂ってしまった研究員は秘密裏に行われていたプロジェクトを外部に口外し始め、それによってプロジェクト・エルドラドは関係のない一般人の耳にまで入ることになった。

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大衆はエルドラドに関する詳しい話は信じなかったが、学者たちが何か怪しい動きを見せているという事実にほとんどが同意した。

大衆の疑惑が増幅されるとプロジェクトを進行していた研究員と学者らは憤り、内部告発者を捕まえようとした。

最も有力な内部告発者はとっくに狂ってしまった研究員。

残りの研究員たちが慌てて彼を探し出そうとしたが、彼はすでに姿を消した後だった。

事が大きくなる前に彼を見つけ出し大衆を静めようともした。

しかし、プロジェクト・エルドラドが進行中であるこの状況で、狂った研究員などに無駄な時間は割けられられないというのが大多数の意見だった。

結局、研究員は研究をするうちに狂ってしまい、うわごとをしゃべったのだと事件をうやむやにさせた。

そしてまた実験を再開しようとした。

しかし、なぜか実験体たちが全て消えている。

仮想世界の実験体はもちろん、現実の彼らまで実験管から消えていた。

実験室には壊れた機械と実験管いっぱいに溜まった水、そして酸素呼吸器が転がっているだけだった。

後悔の念に陥った要員が実験体を脱出させたのだ。

研究員たちは混乱に陥り実験体を再び探そうとしたが、内部告発者が実験体の記憶を全部消し、それぞれ異なる記憶を注入して彼らをプロジェクト・エルドラドが行われる以前、人間が月の裏側で物質を発見する以前の時間まで送ってしまった。

全てを終わらせ実験室内の隠された部屋に一人でいた研究員は、もう全てが初めに戻ったと安心していた。

しかし、プロジェクト・エルドラドの研究員だった彼は、これが現実なのか幻想なのか自覚できない状況に陥った。

現実と理想の狭間で狂ってしまった内部告発者。

彼は彼が持っていたたった一つの理性で最後の記録を残した。

これがいつから存在していたのか正確な位置がどこなのか私たちは分からない。

人類に与える影響も分からない。

今から言及される物質に対する報告は非常に極秘裏に進められてきており、また、これは全世界のどの機関にも所属していない研究であることを明らかにする。

『THE EVOLUTION_M10 PROJECT』
SECRET CODE : THE PROJECT [EL dorado]

現在までに確認できた事は次の5つの情報である。

  1. これを物質と表現する。
  2. 現在まで把握したこの物質の個数は10個。
  3. この10個の物質はそれぞれの特性を持っている。
  4. この物質の力の潜在力は凄まじい。
  5. この物質のひとつは人類が直接確認した。 月の裏側で。

この報告書を読んでいるあなたに公開する理由は、この10個の物質が動き始めたためだ。

2015年3月から、他ならない惑星『EVOLUTION-M10』に向かって。

すでに20年余り前から存在していたが知られたことがない惑星EVOLUTION-M10。

別名EXO PLANETに向かって動いている10個の物質。

この10個の物質とEXO PLANETが結合すること、それを私たちは『THE EXO’LUXION』と言った。

プロジェクト・エルドラドのために利用された10人の青年たちと何が起きたのかさえも知らずにいた大衆、そして、後にこれを発見することになる誰かのために、彼は最後の記録を自筆で残して研究室の床下に隠した。

彼は彼が成すべきことを全て終えた後、残りの研究員に発見され射殺された。

エルドラドに利用された10人の青年たちは遠い過去である2012年の地球に送られ、別々の場所でそれぞれの人生を生きていた。

それから3年後の2015年。

記憶を失いそれぞれの人生を生きていた10人の青年たちは、2015年4月4日に発生した皆既月食の導きで、月食に反応するよう操作された本能が記憶削除によっても除去されきれずに再び目覚めた。

彼らの頭の中に迷路での出来事など数多くの記憶が過ぎ去って行く。

突然の記憶の洪水に皆が混乱に陥る中、プロジェクト・エルドラドの始まりを知らせた一つの実験体に知らない誰かがメッセージを送信した。

メッセージを受けたのはカイ。

彼は自身が記憶していた本能的な感覚で瞬間移動を試み成功した。

実験空間内だけで存在していた超能力が実際に現れたのだ。

それによって現実と幻想の間の境界が次第に崩れることとなり、幻想でのみ存在した記憶が次第に自身の記憶として定着していった。

そして、共同体として束ねられていた兄弟たちも一人二人ずつ記憶を取り戻した。

記憶を取り戻した青年たちは自身の能力を確認し試した。

自身の存在を悟った青年たちは、カイを皮切りに本能が導く一ヵ所に向かい、最後のメンバーチャニョルをラストに2015年4月4日、10人全員が韓国ソウルに集まることになった。

10人の青年たちが静かに皆既月食を眺め、月が完全に隠され闇だけが彼らを覆う。

まさにその時、それはまるでモーセと10人の人々が新しい世界を創造したように、エクソダスの超能力者が全ての力を合わせて世界を創造したように、それらの記憶が注入された彼らEXOによって新しい世界が開かれることとなった。

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