
今回はsmのリメイク曲について知りたくてコメントします。
ツイッターでNCTのstickerがCalixteさんの『jack move』という2018年にリリースした曲のリメイクだと知りました。
NEXT LEVELもリメイク曲というのは知っていたのですが、これも?!と驚きました。
このように他者の曲を買い取って、別物にして販売する、というのは音楽業界ではよくある手法なのでしょうか?
カバーアルバムとして編曲し直されたりすることはよくあると思いますが、smなら多くのヒットメーカーと繋がりもあると思いますしどんなメリットがあるのかな?と疑問に思いました。
匿名子さん、いつもメッセージありがとうございます。Time Holicです。
最初に言ってしまうと、NCTのチャルメラ曲『Sticker』はリメイクではなくSMEの完全オリジナル曲と呼んで良いものです。
実は私、説明するのがめんどくさくてずっと黙っていたんですが、SMEが購入して使用している曲のほとんどは厳密に言うとリメイクではありません。
簡単に言うと、曲の購入と同時に著作権の所有者もSMEになっているので、いくらでも編曲を加えてオリジナル曲として販売することができるんですよね。
なので『Sticker』の報道資料にはリメイクの言葉は入っていませんし、実際に曲を提供したCalixteは共同作曲者という扱いになり、彼が制作した部分の著作権しか与えられていません。←印税はちゃんと貰える仕組み 笑
イリチルの『Sticker』に限らず、SHINeeの『JULIETTE』や数年前に盗作疑惑をかけられたSEVENTEENの『Don’t Wanna Cry』も全て同じ仕組みで、各フレーズごとに著作権者が分かれた共同作曲、共同著作のリメイクでも盗作でもない普通のオリジナル曲です。
そして『Sticker』のように他者の曲を丸ごと買い取った上で新たなフレーズを加え別物にしたり、無の状態から各フレーズごとに作曲者を変えて一曲を作り上げる共同作曲は数年前から世界のポップス界では主流となりました。
この手法の良いところは、無名や新人といったあまり売れていない人が関わった作曲部分を低価格で購入しコストが削減できること、また、原曲者にとっては横の繋がりが重要な音楽業界で名前を知ってもらえるチャンスになるので、今後も仕事のオファーが来る可能性が高くなることです。
ちなみに、aespaの『NEXT LEVEL』やチャンミンの『Devil』は一番重要な著作権部分が移っていないので完全なリメイク曲 (歌詞はSMEのオリジナル) となります。
こちらも有名曲であればあるほどグループが脚光を浴びる、また、K-POPに関心のなかった別ジャンルのファンを引き込めるというメリットがあります。
当然、リメイク曲が売れれば原曲者本人が活動をしなくても多額の収益が発生するので、両者にとってはプラスでしかないんですよ。
特に、ここ数年はミュージックカウという著作権を株式のように分けて販売し収益を得るサービスも出現していますので、将来的にリメイクした曲の著作権を投資に回すことも可能になります。
有名ヒットメーカーだろうが海外の無名アーティストの曲だろうが、一度売れてしまえば永久に色褪せない大切な資産として残るので投資の面でも大きなメリットになるのは確かですね。